ソリューション事例3

高エネルギー加速器研究機構(KEK)様、導入事例

弊社は、株式会社AIT様と共に、高エネルギー加速器研究機構(KEK)様の階層型ストレージシステムの構築を行いました。

今回ご紹介するのは、システムの設計・運用を担当するKEK 計算科学センター 教授 村上 晃一氏に伺った、アカデミック領域でのHPSS 活用の有効性に関するインタビューです。


日本を代表する学術研究機関である高エネルギー加速器研究機構(KEK)様は、Belle IIやT2K実験など世界規模の加速器実験を推進し、現在約50PBに及ぶ膨大なデータを管理しています。実験は20年以上続くことも多く、データ損失は許されないため、信頼性と効率性を兼ね備えたストレージ基盤が不可欠です。KEK様では20年以上前から、IBMの分散ファイルシステムGPFS(現IBM Storage Scale)と階層型ストレージ管理ソフトウェアのHPSS(High Performance Storage System)を組み合わせ、ディスクとテープを効率的に活用する仕組みを採用してきました。2024年には、IBM Elastic Storage ServerとTS4500テープライブラリーを採用した新システムを導入。最大100PBまで拡張可能な設計で、帯域100GB/sの高速I/Oを実現しています。移行はAIT様と弊社が協力し、8か月で完了。1日200TB発生するデータも確実にテープへ移行できました。研究者はディスク及びテープ上のデータにストレスなくアクセスできます。保守も柔軟にかつ手厚く行われ、アカデミア特有の要件に対応できている点が高く評価されています。

詳細は PDF をご覧下さい。